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2022/02/19 建築

数十年を経た床下を見ると

構造体は健全に保たれていました。まずは安心。ここのところの建物調査で普段は目にすることのない床下や天井裏を点検することで、建築当時の様子を伺い知ることができて興味深いものがあります。コンクリート基礎や下地の木材は劣化もなく良好ですが、建築当時の清掃は不十分だったようですね。カンナくずやノコくずをとらないまま床を伏せ込んだようです。今は床下環境を活かす造りもあって工事の残渣がある状態での引渡はあり得ません。いつの時代も良質な仕事は見えないところを大切にします。

2022/02/02 建築

地域木材活用セミナーを終えて

2022年1月26日にNPO法人サウンドウッズの安田さんを招請して、香川県主催による「地域産木材を活用した公共建築物をつくる」と題してセミナーを開催した。当初は26日と27日の2日に渡り、一日目が講演、二日目が現地見学の予定であったが、オミクロン株のまん延のため急遽オンライン開催になり一日に集約しての実施であった。以前だったら中止又は延期というはめになったであろうが、昨今のオンラインによる手段を得てからはこうして開催ができる。これはこれで悪くはないし経験値を重ねることができる。さて、安田さんの講演は2時間以上に渡り濃密なもので、林業から建築に至るまで豊富な実績事例を示しながら木材の有用性を熱く語つてもらい、地域材を使った木造建築をつくる上で木材コーディネータという職能が必要であることを示していただいた。2000年代初頭が地域材材用の黎明期だとすれば、あれから20年を経た今は全国で造られる木造建築が活況を呈し、拡大利用期に入っているのはまちがいない。香川においても例外ではなく、今後それぞれの場所で木の建築がつくられていくであろう。これから香川の木を使って香川らしい建物がたくさん生まれることを願っている。そのためには川上~川中~川下のポジションが連携を欠かすことなく、お互いを理解し、木材をコーディネートするシステムの組み立てが必要である。

2021/12/28 建築

木造共同住宅の長寿命化

築28年になる公営木造住宅である。
基礎や軸組の状態は良好で傾きもほとんどないが、
屋根、外壁の劣化があり手入れが必要だ。
サッシはシングルガラスで結露による接触木部の腐朽がある。
床、壁天井の断熱材は当時に見あったものが入れられてる。
住設機器は更新期ete。
これから処方箋をつくるが、
どこまでやるかの見極めが公共建物の悩ましさといったところか。

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2021/04/29 建築

高篠小学校放課後児童クラブが完成しました

木造平屋建て 床面積225.24㎡ 構造材に町産木材を使用

高篠小学校放課後児童クラブ

高篠小学校放課後児童クラブ

©香川県 一級建築士事務所 森風舎.