2012/02/24 住宅
突き出た壁
S邸の耐震改修工事が完了しました。
脆弱だったX方向にに増設した1階の耐震壁です。
半間、部屋に突き出たようになりました。
壁は石膏ボード下地に和紙を貼っています。耐力壁は面材(合板)。
床下はコンクリート基礎を設けて、既存基礎と鉄筋でつないでいます。
天井裏は補助梁を入れて2階床組と一体性をもたせ力が伝わるようにしました。
古い建物は図面資料のないことが多く、今回もまったくありませんでした。
現状の図面起こしから始めて、耐力要素を当てはめていく、という根気のいる作業です。
要素検討は常に安全側でやっていくのがポイントです。

8帖間の一部に設けた耐力壁。
2012/02/05 住宅
補強工事終了
耐震改修工事、
床下、小屋裏の補強工事と既存壁を耐力壁化し、新たに耐力壁の増設工事が終わりました。これから内装仕上工事に移ります。改修工事は既存をなるべくさわらずに所期の目的を達するかがポイントです。

玄関に増設したX方向の面材耐力壁(下部)
タイルを切て土間コンと一体化しています。
石風のこのタイル、昔はやりましたね。

同耐力壁(下部)
左が部屋の入口で右側はつくり付けの靴箱です。内部はスギ板張り。
2012/01/30 住宅
縁の下の力もち
文字どおり、これは縁の下。
ほこりっぽい。
昔の家屋の縁の下は土のまま地面が現れている。
通気の状態がよいので完全に乾いた状態だ。
耐震改修のため
縁の下の状態をみるためもぐってほふく前進で這い回った。
これはきついね・・・・
ここで補強工事をしてくれる職人さんには頭が下がる。
今の住宅の床下空間は狭い。
昔は床下を掘り下げるなどして後々のメンテナンスのために備えたが、
今は人が這って移動できるギリギリの高さだ・・・とても作業なんてできない。
束は古材を再利用している。
昔の人は木を大事に使ったんだ。

縁の下は妙にパワースポットの空間だ。
床下をどうつくるかをもう少し真剣に考えなければならないね。
2012/01/14 住宅
耐震改修始まる
昨年実施した耐震診断にもとづいてS邸の耐震改修の工事が始まりました。
まずは2階から、
天井と一部内装を取っ払い、補強工事の準備かに入ります。
この耐震改修工事は60万円の補助金が出ます。

小屋組は合掌で木の状態は健全です。
小屋裏換気口がみえ防虫網もちゃと張られています。
ボルトなどの金物が木の痩せもあって緩んでいるため締め直します。
2011/12/08 住宅